はじめに
※ご本人の同意を得たうえで、個人が特定されないよう内容の一部を変更して掲載しています。
本記事は、一人の患者さまの施術経過をご紹介するものであり、同様の症状や体型の変化に対する施術結果を保証するものではありません。
産後の身体の回復状態や体型の変化、施術に対する反応には個人差があります。
患者プロフィール
30代女性。
2人目のお子さまを出産されてから約2か月後に、産後骨盤整体を希望して来院されました。
当院へ最初に来院されたのは、1人目のお子さまを出産された後の産後骨盤整体でした。
その後、2人目を妊娠された際には、妊娠6か月頃から強い腰痛がみられたため、マタニティ整体(安産整体)で継続して来院されていました。
2人目の出産時のご様子
ご本人によると、2人目の出産は1人目のときよりも非常にスムーズだったそうです。
陣痛が始まってから出産までは約3時間で、ご本人の言葉では、
「ポンと出てきた感じでした(笑)」
とのことでした。
また、産後の体調も比較的良好で、ご本人の感覚では、出産から2週間ほどで日常的な身体の状態に戻ったように感じていたそうです。
ただし、出産時間や産後の回復には、妊娠経過、出産経験、母体や赤ちゃんの状態など、さまざまな要因が関係します。
そのため、マタニティ整体を受けたことによって出産が早くなったと断定することはできませんが、ご本人からは、妊娠中の腰痛をケアしながら安心して出産に臨めたという感想をいただきました。
ご相談内容と本人の希望
2人目の出産から約2か月が経過した頃、産後骨盤整体を希望して来院されました。
主な症状は次のとおりです。
- 腰痛
- 右臀部の痛み
- 軽度の恥骨周辺の痛み
身体の痛みに加えて、妊娠中から増えた体重や、産後の体型についても悩まれていました。
特に気になっていたのは、次の部分でした。
- お尻周りの広がり
- 下腹部のぽっこり感
- 太ももの太さ
- ウエスト周辺のサイズ
「痛みを軽くするだけでなく、お尻や下腹、太ももも含めて、できるだけ出産前の体型に近づけたい」
という希望がありました。
初回来院時の身体の状態
姿勢や身体の重心、骨盤・股関節の動きなどを確認したところ、骨盤と股関節周辺に広がりと左右差がみられました。
産後2か月という時期は、妊娠や出産によって変化した身体が、まだ回復している途中です。
子宮や腹部周辺も妊娠前の状態へ戻っていく過程にあり、腹部を支える筋肉の働きや姿勢の変化も重なって、下腹部のふくらみが目立ちやすい状態でした。
また、骨盤や股関節周辺の筋肉だけでなく、腰部や太ももにも強い緊張がみられました。
特に緊張や圧痛が目立っていたのは、次の筋肉です。
- 腰部の深部にある多裂筋
- 腰方形筋
- 大殿筋
- 中殿筋
- 腸腰筋
- ハムストリングス
- 大腿四頭筋
これらの筋肉は、姿勢を支えたり、骨盤や股関節を動かしたりする際に重要な働きをしています。
妊娠中の姿勢変化や出産後の抱っこ、授乳、寝かしつけなどによって負担が続き、腰痛や右臀部痛にも関係している可能性が考えられました。
初回のサイズ計測
初回に、ウエスト、下腹部、骨盤周囲のサイズを計測しました。
以前、1人目の出産後に産後骨盤整体を開始したときの計測値と比較すると、それぞれの部位で約3~8cmの増加がみられました。
体重や体型は、妊娠前の状態、妊娠中の体重増加、出産方法、授乳、睡眠、食事、運動量などによって大きく異なります。
そのため、サイズだけを評価するのではなく、姿勢や骨盤・股関節の動き、筋肉の緊張、痛みの状態を総合的に確認しました。
身体の状態と施術方針をご説明し、ご本人の同意を得たうえで施術を開始しました。
施術方針
今回の産後骨盤整体では、単に骨盤を締めることだけを目的にするのではなく、次の点を重視しました。
- 腰痛や右臀部痛の軽減
- 骨盤と股関節周辺の動きの改善
- 骨盤周囲の筋緊張の緩和
- 出産後に変化した姿勢の改善
- 下腹部や臀部の見た目の改善
- ご自身で身体を支えられる筋力の回復
無理に強い力を加えるのではなく、その日の体調や産後の回復状態を確認しながら施術を行いました。
施術内容
当院の産後骨盤整体に特化した施術を行いました。
骨盤・股関節周辺への施術
妊娠や出産によって外側へ広がりやすくなった股関節の位置や動きを確認しながら、骨盤と股関節周辺のバランスを整えました。
同時に、骨盤周囲の筋肉に対して、マニピュレーションを応用した無理のない手技を行い、筋肉の緊張を和らげました。
腰部・臀部への施術
腰痛と右臀部痛に関係している可能性がある腰部や臀部の筋肉に対して、身体の反応を確認しながら施術を行いました。
腰だけを施術するのではなく、骨盤、股関節、太ももまで含めて、身体全体の連動を整えることを重視しました。
肩甲骨周辺への施術
産後は、授乳や抱っこによって前かがみの姿勢が増えやすく、肩甲骨の動きも低下しやすくなります。
肩甲骨周辺の動きを改善する施術を加えることで、上半身から骨盤までを含めた全体的な姿勢の改善を図りました。
腹部への施術
下腹部のぽっこり感に対しては、腹部を強く押したり、無理に締めつけたりする施術は行っていません。
腹部の皮膚や軟部組織の動きを確認しながら、腹部周辺が動きやすくなるような穏やかな施術を行いました。
また、呼吸や腹部の筋肉が働きやすい状態をつくり、下腹部のスタイル改善を目指しました。
来院頻度とセルフケア
基本的には、週1回のペースでの来院をご案内しました。
施術開始直後は、まず骨盤や股関節、腰部周辺の状態を整え、身体が動きやすい状態をつくることを優先しました。
施術3回目以降は、身体の状態に合わせて、ご自宅で行う体操やセルフケアもお伝えしました。
主な内容は次のとおりです。
- 骨盤周辺の筋肉を働かせる運動
- 腹部を無理なく引き締める呼吸法
- 股関節周辺のストレッチ
- 臀部の筋肉を使う体操
- 日常生活での姿勢指導
- 抱っこや授乳時の身体の使い方
育児中は、まとまった運動時間を確保することが難しいため、短時間でも継続しやすい内容を中心に指導しました。
施術中の経過
施術期間中は、お子さまの体調不良などによって、予定どおり来院できないこともありました。
産後は、ご本人の予定だけでなく、赤ちゃんやご家族の体調によって来院間隔が変わることも少なくありません。
無理に予定を詰めるのではなく、ご家庭の状況に合わせながら約3か月間施術を継続しました。
施術を重ねるにつれて、腰部や右臀部の筋緊張が軽減し、骨盤や股関節の動きにも変化がみられました。
軽度の恥骨周辺の痛みについても、日常生活で気にならない状態へと変化していきました。
約3か月後の変化
約3か月間の産後骨盤整体終了時に、再度サイズを計測しました。
ウエスト、下腹部、骨盤周囲の3部位を初回と比較したところ、3部位を合計して18cmの減少が確認されました。
これは1か所が18cm減少したという意味ではなく、ウエスト、下腹部、骨盤周囲、それぞれの計測値の変化を合計した数値です。
姿勢分析でも、初回に比べて身体の重心が安定し、立ったときの姿勢に変化がみられました。
また、次のような見た目の変化も確認できました。
- 下腹部のぽっこり感が軽減
- 骨盤周囲の広がりが軽減
- 臀部の位置や形が整った
- 太もも周辺がすっきりした
- 立ったときの重心が安定した
ご本人にも身体の変化を実感していただき、施術結果に満足していただけました。
ご家族からの反応
ご本人が特にうれしかったと話されていたのは、ご主人から体型の変化に気づいてもらえたことでした。
ご主人も変化を大変喜ばれていたそうで、
「自分が満足できたこともうれしいけれど、主人が喜んでくれたことが一番うれしかったです」
とご報告いただきました。
育児中は、ご自身の身体のことが後回しになりやすいため、身体が楽になり、見た目の変化にも自信を持っていただけたことは、私たちにとってもうれしい結果でした。
メンテナンスから卒業まで
約3か月間の集中的な産後骨盤整体を終了した後は、月1回のペースでメンテナンス施術を行いました。
合計3回のメンテナンス施術で、痛みや姿勢、体型の状態が安定していることを確認しました。
その後は、ご自身でのセルフケアを継続していただくこととし、産後骨盤整体を卒業する形で施術を終了しました。
院長からのアドバイス
産後は、骨盤だけでなく、股関節、腰部、腹部、肩甲骨周辺など、身体のさまざまな部分に変化が起こります。
妊娠中は、お腹が大きくなるにつれて重心が前方へ移動し、腰を反らせた姿勢になりやすくなります。
出産後も、抱っこや授乳、オムツ交換、寝かしつけなどによって、腰や骨盤周辺への負担は続きます。
そのため、産後の腰痛や体型の変化を考える際は、骨盤だけを見るのではなく、股関節や腹部、臀部、太もも、肩甲骨まで含めて身体全体を確認することが大切です。
今回の方は、産後の回復が比較的良好でしたが、腰痛や右臀部痛、軽度の恥骨痛、下腹部やお尻周りの体型変化が残っていました。
施術とセルフケアを継続することで、痛みの軽減とともに、姿勢や計測値にも変化がみられました。
ただし、産後の回復状態や体型の変化には個人差があります。
同じ施術期間や来院回数で、すべての方に同様の変化が現れるわけではありません。
また、強い恥骨痛や出血、発熱、腹痛、尿漏れの悪化、脚の腫れや強い痛みなどがある場合は、施術を受ける前に産婦人科などの医療機関へ相談することが重要です。
当院では、その方の出産からの経過、身体の状態、育児環境、ご希望などを確認しながら、無理のない施術計画をご提案しています。





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すがはら筋整骨院でございます。